かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

アメリカ現地校3年目の子どもの様子、英語力

渡米前〜渡米1年目の様子はこちら。

 

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渡米2年目の様子はこちら。

 

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渡米3年目(小学3年生)

 

米丸2年でアメリカ国内で引っ越しをした。

引っ越し先のサマーキャンプを私がうまく見つけられず、この年の夏はサマーキャンプなし。

同じアメリカ国内でも気候が全然違って、久しぶりに暑い夏を経験した。
娘は暑い日に小麦食品を食べるとじんましんが出るようになってしまった。
体調不良に苦しみつつ、地味に引っ越し荷物を開梱したりカラーボックスを作ったりする日々だった。
娘はLittlest pet shop に夢中になり、もはや私には何を言っているか分からない早口のアニメを見ながら笑っていた。

学校へ行く前に、また英語の実力を確認するテストを受けた。
その結果は、ESL(英語を母国語としていない人のための英語教育)の必要なし。
そんなわけないよ…!と思ったけれど、まずはESLなしで様子を見ましょうということになった。

また、日本語の分かるESLの先生がいる学校へ希望をだしていたものの、別の学校へ通学が決まった。
クラスで日本人は一人、ESL対象の子はクラスでもう一人だけ、という環境になった。

どうなることやら…と思ったが、担任の先生が娘の内気な性格を心配して、
「この子とこの子と仲がいいようだから、家でプレイデートをしてみては?」
「楽しく過ごせるようにソーシャルワーカーと友達と一緒に週一回ランチを食べる会に参加させて。」ときめ細かくサポートしてくれた。
最初はそんなにチェックされるくらい、なじめてないのか…と私が落ち込んだりしたが、娘はランチも楽しい、お友達にプレイデートしようとお手紙をもらった、と楽しそうにしていた。
今では本当にきめ細かくサポートしてもらったことを感謝している。
1年たった今ではそのお友達と互いにBest friendsと呼び合い、BFFと書かれたカードやアクセサリーを交換したりしている。
週一回程度プレイデートすることで本当に仲良しになったようだ。
お友達との会話を聞いてると、娘のしゃべり方はゆっくりで、つたないのだが、友達は気にすることなくナチュラルスピードで話し、そして娘もそれを理解して笑ったりはしゃいだりしている。

ESLについては結局、授業開始から3ヶ月たった頃、やっぱりESL必要ですね、となり、ESLの先生にwritingをみっちりしごかれている。
週に2回エッセイを書き、5パラグラフエッセイの書き方と、過去形について指導を受けている。
現在は、
「過去形と現在形が混じり合った文をいつまでも書いている。夏休みにも家で書いてチェックしてください。」と言われている。
そしてspeakingは声が小さくて何を言っているか聞こえない、彼女の実力が分からない、とのこと。
readingは毎日20分読書していたおかげで力がついてきて楽しそうなので、「夏休みに読書させようと思うのですが…」と担任の先生とESLの先生に問い合わせたところ、「readingもいいけどwritingとspeakingがね…!」とのこと。
音読したり声を出すことを心がけてくださいと言われた。

 

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チューターはもうお願いしていない。
宿題を一人でこなせるようになったから。

 

今年の夏休みのサマーキャンプは娘が希望して4週間の予定。

2年前にしぶしぶ2週間、日本人のお友達とサマーキャンプに行っていたのと比べると、自信がついて積極的になったなぁと思う。


英語力、日本語力について気にするようになったのもこの渡米3年目から。
それまでは必死でそれどころじゃなかった。

英語力については春休みに英検3級の過去問を解いたら、リスニング満点、リーディング7割を得点。
渡米後丸3年となる小3終了時の夏休みに英検準2級の過去問を解いたら、リスニング1問間違い、リーディング9割を得点していた。
しかし、準2級の問題文はふりがながないため、問題文が理解できないという落とし穴があった。

帰国子女枠の中学受験は最低英検2級を持ってることが望ましい、とか聞いて、小学生が英検2級とかありえないわー、何言ってんのかしらー、と思ってたけど、ありえない話でもないんだな、現実なんだな、と思えるようになってきた。
また1年後に2級の過去問解いてみるか、と思っている。
まぁその前にwritingとspeakingをどうにかしないとESLから抜け出せそうもない。


英語の伸びに比例して日本語力があやしくなってきた。
家の中では日本語だし、本人も英語より日本語のほうが話しやすいのだが、漢字が書けない。
テストに出た一週間後には全部抜けてしまっている。
日本語を日々目にしない、書かない、というのはこういうことか…と思っている。
この夏の目標は小学1、2年生の漢字を完ぺきに覚えること、だ。

また、絵本から文章中心の本にうまく移行できていないことが気になると担任の先生に指摘されたため、読み聞かせとお気に入りの本のシリーズを見つけることで、読書はなんとか続けている。
いまはあんびるやすこさんの本に夢中だ。

 

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引っ越し先の日本語補習校は週一回に減り、国語と算数のみ週一回3時間、夏休みの夏期講習はなし、という環境では日本語を伸張するのは難しいのかもしれない。
補習校の面接で、「週一回の授業だけで日本の子供と同じ力がつくとは思わないでください。」と校長先生に言われたことがようやく分かってきた。


日本語も英語もまだまだ中途半端だけれど、なんとかやってきた、というのがこの3年間だ。

アメリカ 現地校 小学生 英語力」「帰国子女 日本語力」とか検索しまくってた自分に、完ぺきではないけれど、ぼちぼちなんとかやっています、と伝えたい。

これからも頑張る娘をできるだけサポートしていきたいと思っている。

アメリカ現地校2年目の子どもの様子、英語力

渡米前〜渡米1年目の様子はこちら。

 

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渡米2年目(小学2年生)

 

現地校2年目となり、クラス替えして日本人が3人のクラスになった。
しかし他の2人は男の子だったため、娘はようやく現地の女の子と話すようになった。
それでもプレイデート(放課後の遊び)は日本人の子とだけ、習い事も日本語がいいとの娘の希望で、日本語で習えるバレエ教室を探して通っていた。

担任の先生との最初の面談で、「前担任の先生に聞いていたよりも英語力がアップしていて驚いた、夏休み後は現地の子も英語力が落ちるのに。」と言われた。
これは前回書いたように夏休み中ずっと英語のアニメを見ていたからだと思う。
先生の指示が分からないということがほとんどなくなってきた。

英語の本は易しいチャプターブックを読むようになった。
宿題は英作文が始まり、かなり長い時間かかって一文を書くようになった。
一文書くたびに、「あ〜疲れた〜!」と言い、チューターの先生と半分くらい一緒に書いていた。
フォニックスは相変わらずチューターの先生に丸投げでお願いしていた。

週末できなかった課題を持って帰ってくることがなくなったので、アメリカ国内の旅行に行く余裕が出てきた。

しかしこの年は日本人の女の子とトラブルになり、その対応にパワーを使ったので、あまり英語力のことを考える余裕はなかった。
娘は「○○ちゃんがいるから怖くて学校に行きたくない、日本に帰りたい。」と言った。
それまで英語が全く分からなくても、学校に行きたくないとは言わなかった娘がそのように言うことに胸が痛んだ。
なので、渡米2年となる夏に引っ越しの話が出たとき、娘は非常に乗り気だった。
「ひといちばい敏感な子」を読んでいた私は、HSCの子は引っ越しをするのは大きな負担がかかると知っていたので、うまくいけばいいが…と一人心配していた。

 

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ちなみに日本語力については小2までは全く問題がなかったように思う。
週2回、日本語補習校に通っていたし、まだまだ漢字も簡単だった。
算数の最初の難関である九九も、歌を歌いながら覚えていた。

渡米前〜アメリカ現地校1年目の子どもの様子、英語力

アメリカへ来て約3年経ったので、我が家の小学生の様子や、英語力について、記録しておこうと思う。

まずは渡米前〜渡米1年目について。
全く英語のできない子どもを英語圏へ連れて行く方の参考になれば。

 

渡米前


保育園年長の夏にアメリカへ行くことになった。
全く英語に触れたこともないので、アメリカへ行く前に週一回、2ヶ月間だけ英会話教室へ通った。
はっきり言って英語力強化の効果はないが、英語怖くないよ〜、という安心感を得るため、という感じ。

 

渡米1年目(小学1年生)

 

アメリカでは誕生日の関係で小学一年生に編入
学校へ通う前に英語力の確認のためのテストを受けたが、1時間半位かかります、と言われてたのにあっさり10分くらいで終わった。

先生(ぞうの絵を指差して) "What's this?"
子ども「ぞう。」
先生"In English please?"
子ども「ぞう。」
終了、って感じ。
かろうじてライオンだけ答えられたので、5点とか点数つけられて、英語全然できませんね、日本人多めのクラスに入れておきましょうね、という流れに。


登校2日目にアルファベット小文字のテストがあり、泣きながら帰ってくる。
娘は当時、大文字しか知らなかった。が、英語圏では当然のように小文字の方が重要。盲点だった。
渡米前にアルファベットの小文字だけでも知っているといいと思う。


担任の先生に、チューターをつけた方がいいと言われ、チューターに週一回来てもらうことに。

この年齢がきつかったのは、フォニックスをみっちりやるが、親は教えられない、ということ。
short aとshort uの違い(例えばfanとfunの違いを聞き取る)が分かってないから家で指導してくれ、と担任の先生に言われるも、夫も私もどちらも「ア」にしか聞こえない、という耳。
フォニックス部分は全面的にチューターの先生に頼った。

 

また、show and tellの時間に何も言えずに突っ立ったままになってしまい、泣いてしまったこともあった。

これもチューターの先生と言うことを書き出して、家族とチューターの先生の前で何回も発表の練習をした。


学校で解けなかった問題を週末どっさり持ち帰ってきて、月曜日に提出と言われ、親子で必死に宿題をするだけで土日が終わっていた。
マザーグースの一節が出てきたり、リンカーン大統領のあだ名は?等アメリカの子どもなら誰でも知っていることを知らないので、ちんぷんかんぷん。
子どもは解けないので、一緒にGoogle検索しまくっていた。Google先生様々。

白紙一枚持って帰ってきて、「宿題だけど、何するか分からない。」と言われたことも何回もあった。
そのたびに日本人お母さんにメールして、何すればいいのか聞いていた。


最初は習い事などする余裕はなく、日本語補習校にも半年後の小1の春から入学することにする。
とにかく現地校だけで精一杯だった。


また、日本人以外の子と遊ぶのを極端に嫌がり、遊びに誘ってもらってもかたくなに遊ばなかった。
「外国人の子はやなの。」と言っていた。おまえが外国人なんじゃー!!と思ったけど。
子どもって結構保守的なんだなー、と実感した。


日本人の子がたくさんいるクラスに入れてもらって、この時期は大正解。
英語のできる日本人の子に通訳してもらい、半年後に入ってきた日本人の子に今度は通訳してあげる、という循環ができ、通訳をしてあげられる自分に自信がついたようだった。

春から通いだした日本語補習校も、日本語で話せる時間が貴重で、よい息抜きになったようだった。
特に夏休みの2週間夏期講習は、楽しい日本語サマーキャンプ、という感じで、スイカ割りしたり朝顔を育てたりしていた。


渡米後1年後となる夏休みの英語のサマーキャンプは2週間のみ、いずれも日本人のお友達と一緒に通った。
1人でサマーキャンプに行くのはまだまだ不安という感じ。

その他夏休み期間は延々とmy little ponyや Sofia the first等英語のアニメを見ていた。
しかしこれが実は英語力をつけるのに一番効果があった気がする。

渡米1年目は、本やアニメはここに書いたものをよく見ていた。

 

 

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今の状態でベストな働き方

細々と在宅で仕事をするようになってきた。
今はこれがベストなバランスだと思っている。

総合職正社員で働き続けながら子供を育てないといけない、ここで辞めたら子持ち女性が再就職なんかできっこない、という謎の思い込みからも解放された。

女性も男性並みに働く時代!と女子校や親から言われて、その通りだ!と思ってすくすく育ち、残業土日出勤当たり前!と思ってガンガン働き、同じような考え方の人と結婚した。
けれど子供が生まれ夫が海外赴任になり…となってくると、総合職正社員同士の共働きは無理になってくる。

こんな好待遇なところ、子持ち女性が二度と再就職できないわよ、かじりついてでも細々とでもいいからここで働き続けなさい、と言われたこともあったし、その通りだ、もうここで辞めたら私の仕事人生終わりだ、と思ったこともあった。
でもまぁそんなこともなかった。

子どもが小学校やプリスクールに行ってる間、集中して仕事をする。
向いてるかどうかはよく分からないけど、この仕事好きだなぁ、と思う。
前の仕事も、向いてるかどうかはよく分からないけど、好きな仕事だったので、私は仕事に恵まれてるのだと思う。
もしくは、仕事すること自体が好きで、苦手じゃない。

それに比べると、掃除や料理やおもてなしや人の顔と名前を覚えることは苦手なので、そういう面が多い専業主婦は息も詰まるししんどかった。
あとちょっと余裕が出てきて時間を持て余し気味だった。

意欲の冷却、家事労働ハラスメント、全部はまっていて笑ってしまう。
それに怒りを感じていた時期もあったし、諦めて楽しく過ごしたほうがいいのではと思った時期もあった。
しかし異国で、夫は月の半分出張でいなくて、子供の車での送り迎え必須で、子供留守番禁止という今の状態で、これはベストだと思えるバランスだ。
怒るべき、戦うべき、もっと頑張るべき、なのかもしれないし、諦めて状況を受け入れて、結局割りを食うのは女だけで男は自分の思い通りに全てを手に入れられて不公平、なのかもしれない。
それも頭の片隅に残しながらも、辿り着いた今の状態を楽しんでいる。

そして「今の状態」ではこれがベストというだけで、状況が変わればベストな選択はまた変わるのだろう。
子どもの成長、夫の勤務地、その他様々な要因で変わる環境に合わせて働き方も変えていく、それもいいじゃないか、と今は思っている。

 

育休=兵役 だ!

育休って兵役だ。

と突然思った。
育休と言ってるけれど、休職というより、実際は役務だ。

休める時はほとんどなく、鬼軍曹の24時間絶え間ない命令に従わなくてはならない。

オムツ替えろ!
次はおっぱいだ!
抱っこしてスクワット100回!
俺が寝たと思ったか、甘いぞ!やり直し!!

外界との接触は断たれ、楽しみといえば鬼軍曹が昼寝してる間にお菓子を食べること。

そして手に入れるのは、鬼軍曹のどんな無理難題にも対応する精神力と、二の腕の筋肉。

無事に同僚が育休から復職したら、
「娑婆への復帰おめでとう!
言葉が通じる世界に帰ってこれたね。
ゆっくりお昼ご飯が食べられるよ。」
と優しく出迎えてあげてほしい。

アメリカ現地校の小学3年生が読んでいる本

在米3年、小3の長女ですが、さすがに以前書いたような絵本では物足りなくなってきました。

 

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しかし何を読めばいいのか、いまいち分からない。

そこで実際に教室へ行って、置いてある本を見てきました。

アメリカ現地校の小3の教室に置かれている本を紹介します。

 

 A to Z Mysteries

A to Z Mysteries: The Absent Author (A Stepping Stone Book(TM))

A to Z Mysteries: The Absent Author (A Stepping Stone Book(TM))

 

 

Magic Tree House

Magic Tree House Volumes 1-4 Boxed Set

Magic Tree House Volumes 1-4 Boxed Set

 

 うちの子も大好き、多読にもおすすめされることが多いMagic Tree House

まじめで慎重な8歳の兄ジャックと、自由で好奇心旺盛な7歳の妹アニーが本を通じて異世界へ冒険しに行くお話です。

日本語版も出ているのでご存じの方も多いと思います。

学校を通じてScholasticで買うととても安かったので、うちでは思わず全49巻セットを買ってしまいました。

 

Bailey School Kids

Vampires Don't Wear Polka Dots (Bailey School Kids)

Vampires Don't Wear Polka Dots (Bailey School Kids)

 

 

Magic School Bus

 このシリーズは先生のお勧めみたいで、冬休みの前に一人一冊ずつMagic School Busの本をもらいました。

 

The Magic School Bus on the Ocean Floor

The Magic School Bus on the Ocean Floor

 

 

Junie B Jones

 

Junie B. Jones and the Stupid Smelly Bus (Junie B. Jones #1)

Junie B. Jones and the Stupid Smelly Bus (Junie B. Jones #1)

 

 

Martha Speaks

 長女は学校ではこれがお気に入りでよく読んでいるようです。

アルファベットスープを食べたらしゃべれるようになった犬のお話。

アニメも放送されていて、よく見ています。

Martha Speaks: A Pup's Tale (Chapter Book)

Martha Speaks: A Pup's Tale (Chapter Book)

 

 

 Horrible Harry

 

Horrible Harry and the Dungeon

Horrible Harry and the Dungeon

 

 

 The Littles

www.scholastic.com

 

Dr.Seussの本

 出た、Dr.Seuss。

ほんとにアメリカの子どもが読む定番の本なんだなぁと思います。

つかえつっかえではなく、すらすら読めるようになった今、音読をしてもらうとそのリズムがとても楽しいです。

The Cat in the Hat

The Cat in the Hat

 

 

Arnold Lobelの本

 がまくんとカエル君でおなじみ、Arnold Lobel。

日本でも小2の国語の教科書に載っていました。

このくらいの子供たちが読む友情物語としてふさわしいということなのでしょう。

でも大人の私も大好きです!!

The Frog and Toad Collection (I Can Read Books) (3 Volume Set)

The Frog and Toad Collection (I Can Read Books) (3 Volume Set)

 

 

Cyntia Rylantの本

 

Poppleton

Poppleton

 

 

 

以上が、教室においてある本でした。

私が知らない本もたくさんあって、次に読む本に困ったらこの中から選べばいいんだな、と思いました。

シリーズものは、はまればどんどん何冊も読むのでいいですね。

同じような内容に飽きてきたら、また別のシリーズを探すという感じで今のところ読んでいます。

 

 

その他、長女がうちで読んでいる本はこちらです。

Rainbow Magic

 日本語版も出ているレインボーマジック

女の子に大人気のようで、公共の図書館でも、マジックツリーハウスとレインボーマジックは別コーナーができています。

Rainbow Magic: Books 1-7

Rainbow Magic: Books 1-7

 

 

Magic Kitten

 表紙がかわいい!中の挿絵もかわいい!と言って読んでいます。

なんだか読んでいる本、マジックばかりですね。

そういうお年頃なのでしょうか。

A Summer Spell #1 (Magic Kitten)

A Summer Spell #1 (Magic Kitten)

 

 

 

日本語補習校〜目的の異なる子供たちが共に学ぶ難しさ

「学力の経済学」を読み始めた。

本の中に「習熟度別学級」の話が出てきたので、日本語補習校について気になっていたことを書いてみる。

日本語補習校では、普段は海外の現地校に通っている子たちが週に1回、日本語で教育を受けることができる。

週に1回3時間という限られた時間なので、国語と算数のみを日本の教科書に沿って教わる。
補習校に通っている子供たちは大きく2通りに分けることができる。
一つは永住組、もう一つは駐在組。

永住組は現地に永住予定で、日本で今後暮らす予定はない。
お父さんは現地の人、お母さんは日本人という家庭がほとんどで、家の中で話すときは英語、もしくはお母さんと話すときは日本語にするようにしている、けれど英語のほうが話しやすくて結局英語中心になっているということも多い。
補習校に通う目的は、「お母さんの母語である日本語の読み書きが子どももできるようになってほしい」ということが多く、日本語は第二言語の位置づけだ。

駐在組の多くはお父さんの仕事の関係で現地の滞在は数年で、今後は日本で暮らす予定。
家の中は日本語で、補習校に通う目的は、日本に帰国したときに学年相当の学力がついていること。

このように通う目的の違う子供たちが一緒に授業を受けることが果たしていいことなのか。
小学校低学年はなんとかうまくいっているように見えた。
自分とは違う環境の子と一緒に過ごすことも双方にいい影響があると思えた。
しかし、段々と漢字が難しくなってくる小3になってくると、どちらにも辛いのではないかと感じることが多くなってきた。
学年相当の漢字を読むことが難しく、漢字にルビを全部書いてあげないと教科書を読むことが難しい子と、日本の大都市の公立小学校レベルを求める子が同じ教室で同じ授業を受ける。
先生も目的の違う子供たち相手に、3時間で日本の1週間分の内容を教えなければならず、大変そうだ。


結果、小学校高学年になると辛くて補習校を辞めてしまう永住組の子が多いそうだ。
だからといって駐在組が求めている日本の学年相当の学力をつけることができているかというと、そこまでは達していないのが現実だろう。
結局どちらを求めるにしても中途半端になってしまっている。
永住組はせっかく日本語を身に着けようと思っても、読めるのはひらがなカタカナ易しい漢字どまりでドロップアウト、駐在組は週一回補習校に通うプラス通信教育をやらせないと日本に帰った時に困る、というのが現状だろう。

現地校のように日本語が母語でない子にはESLの先生がついて特別授業を行う、もしくは授業中にサポートをする等の形にしたほうがよいのではないか、そこまでの予算が割けないのであれば、小3以上は習熟度別の導入が望ましいと思う。
ひらがな、カタカナ、漢字の習得をして、日本語での読み書きをできるようにするクラスと、さらに文章読解や作文、日本の学年相当の算数に力を入れるクラスがあれば双方共に目指すものが手に入れられるのではないだろうか。

ちなみに我が家は現地校の授業についていくのがまずは大事、と日本語は補習校のみにしていたらこれは結構やばいかも、、と気づいて、とりあえず今年の夏休みは漢字の復習と読書強化の予定である。
小4からは通信教育やらせないとまずいかな、作文も全く学年相当といえない感じである。
日本を3年離れて気を抜くとこうなるのねー、という悪い見本みたいになっている。。

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学