駐妻の主張
駐妻の子育ては孤育てだ。
親も親戚も友達もいない言葉の通じない海外で、夫は月の半分は出張でいないし、1人で子どもを育てなければいけない。
駐妻は日本人ばかりで固まっている、駐妻はランチばかりしている、そんなイメージが強いが、それも彼女達の大事な仕事のひとつだ。
現地語をろくに喋れない子どもと自分で生きていくには、母語が通じる知り合いが欠かせない。
特に引っ越し当初は分からないことだらけで、そんな時気軽になんでも聞ける人がいるのといないのとでは大違いだ。
また、子どもも学校では知らない現地語に囲まれて大変なストレスを抱えている。
そんな時、母語で肩の力を抜いて遊べる友人がいることで辛さが軽減される。
現地語が話せるようになる、現地の人とコミュニケーションを取る、というのはその次の段階にあり、それはセーフティーネットを形成してからでないと進めない段階であると考えられる。
なので駐妻を目の敵にする人は、優しい目で見守ってください…。