「ひといちばい敏感な子」
先週今週はじっくりと
「ひといちばい敏感な子」
という本を読んでいました。
なぜこの本を手にしたかというと、長女が「ひといちばい敏感な子」なんじゃないかと感じたからです。
本の表紙帯のチェックリストには下記の5つが記されていました。
◻︎泣きやまない、眠らない
◻︎チクチクする服、いつもと違う味を嫌がる
◻︎叱ってはいけないタイプだと思う
◻︎相手の気持ちによく気がつく
◻︎直感力、ユーモアのセンスがある
私から見ても長女は上3つが当てはまるし、下2つは英語のチューターの先生に言われたことがある項目でした。
早速取り寄せて、本文中のさらに詳しいチェックリストでチェックしてみました。
23個中13個以上に当てはまったらおそらく「ひといちばい敏感な子(Highly Sensitive Child=HSC)」とのこと。
長女は13個当てはまりました。
こちらのページで同じチェックができるようです。
私は長女について以前から少し普通の子とは違うと感じていました。
生まれた時から一年半、終始抱っこが必要で、泣き続けて夜眠らない。
一歳半から四歳までイヤイヤ期がひどく、少しのことですぐにかんしゃくをおこし、理屈をつけて母を攻撃する。
保育園での泥んこ遊びでは手に泥がつくのが嫌と言って一度も参加しない。
りんごは歯触りが嫌と言って食べないがりんごジュースは好き。
甘口カレーでも食べられず、「カレーの王子さま」のみ食べられる。
ハロウィンの飾り付けや音が怖くて泣く。
怖いと言ってプールの水に顔がつけられない。
タクシーの座席が臭いと言ってすぐに車酔いする。
友だちが遊んでいても眺めていることが多く、一人で大人の側にいる。
等々。
好き嫌いが激しくて怖がりで甘やかされている子どもという印象が強くて、これは私のしつけができてないからじゃないかと思って厳しく注意したり、無理矢理やらせようとしたこともありましたが、パニック状態になって泣いたり、とても怖がったりして逆効果でした。
保育園の先生も無理にやらなくていいよー、と言ってくれて、今日は少しだけ食べれたんですよ、とか、お水を手ですくって顔につけられたんですよ、とか小さい進歩を褒めてくれていました。
何かが違う、と思いつつも、
ADHDのチェックリストをチェックしても全く当てはまらないし、保育園の先生は全然心配ないですよ、と言うし、一体何なのかな?と思いながら過ごしてきました。
それがこの本を読んで謎が解けました。
やはりこの子は普通の子よりも刺激を受けやすい「ひといちばい敏感な子(HSC)」だ、と。
著者によればHSCとは性格(タイプ)の一つで、約5人に1人がHSCとのこと。
ひといちばい敏感な子は、ちょっとした味の違いや、室温の変化でぐずりだし、大きな音や、まぶしい光にびっくりして泣き出します。もう少し大きくなると、心の面でも傷つきやすく、あれこれと心配し、逆に幸せ過ぎても調子を崩すこともあります。よく考えてから行動するので、臆病だとか、怖がりだと思われたりします。細かなことに気がつき、不公平なこと、残酷なこと、無責任なことには腹を立てます。
本文を読んでみると、あるあるの嵐でした。
ただ、所々「プライバシーや沈黙、ダウンタイムを必要として一人になりたがる、スキンシップを嫌がる」等の当てはまらない項目があり、それは母親である私に当てはまっていました。
(私は当てはまる項目が少なかったのでたぶんHSPではなく、内向的なんだと思います。)
そして読んでいく内に、ああ、あの人もあの子もたぶんHSP、HSCなんだな、と思いつく人が何人かいました。
普通の人が「それの何がそんなに怖いの?
なんでそんなに他人の言うことを気にしてしまうの?
そんな細かいこと気にしなければいいのに。」と思うことが、とても気になったり怖くて仕方なかったりする人。
そして、私も「考えすぎじゃない?」とか「気にしないで大丈夫だよ。」とか言ってしまっていた人。
本人にとっては大変なことなのに、それをないことにしなさい、もっと強くなりなさいと言って、
壊れやすい物を乱暴に扱っていたな、ということに気づきました。
私だって「なんで飲み会で楽しそうじゃないの。」(←人見知りすぎて辛い)とか
「せっかくデパートに来たのになんでそんなつまんなそうなの。」(←人混みにやられて具合が悪くなっている)とか
「一緒に遊ぼうよ」(←一人になりたくて部屋にこもって泣いている)とか言われて、辛い上に私やっぱどこかおかしいんだ…と追い詰められた感じを受けてたのに、それを他の人にやってたんだな、と。反省しました。
長くなったので今回はこの辺で。
次回はHSCの特徴や、対応の仕方等ご紹介したいと思います。
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