かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

「何年入社?」と言われたら

以前の勤務先は、社内で初めて会った人にはまず「何年入社ですか?」と聞くのがお決まりだった。

新卒一括採用の会社だったので、入社年度で、だいたいの年齢、自分より先輩か後輩か、誰と同期かということが分かり、便利なのだろう。
その後は「うちの〇〇君と同期ですね。」といった話に花が咲く。

さて、その会社では珍しい中途採用の人が、「何年入社ですか?」と聞かれる場面に私は遭遇した。
その人は「いや、中途採用なんで…。」とか言い訳をせず、いきなり、
「平成25年入社です。」と答えていた。
どう見ても新人には見えないその人に
「え、あ、そうですか…。」
としか言えず、その会話は終わっていた。
「か、かっこいい…。」と私はそのやり取りに感動した。

いつか私も再就職する時は
「何年入社ですか?」
と聞かれたら胸をはって
「平成30年入社です。」
と言って相手をぽかんとさせるのが夢である。

米シック

東京のairbnbで炊いたご飯が美味しかった。
つやっつやのもちっもちのご飯。
衝撃的で、アメリカに帰ってから食べるご飯が味気なくてしかたなかった。

お米はコンビニで買ったこしひかりだった。
あのご飯が美味しかったのは炊飯器のせいに違いない…!と思い、日本から炊飯器を取り寄せた。
勢いこんでご飯を炊いた。
いつもと同じ味がした。
やっぱりお米が美味しかったのか…。

日本からのお土産に、3合の南魚沼産のこしひかりをいただいた。
さっそく炊いてみた。
炊飯器の蓋を開けただけで全然違う。
つやっつやに光り輝いている。
食べてみるともちっもちで大変美味しい。

明日からはいつものお米に戻ると思うと、今から切なくてたまらない。
まるでホームシックだ。

 

アメリカ小学校の音楽、体育、美術の授業

長女はアメリカの小学校に2校通いましたが、音楽、体育、美術の授業については市の方針が大きく関係するようで、それぞれの学校で違う経験をしました。

カリフォルニアの小学校の場合

まずカリフォルニアで通った小学校は、音楽、体育、美術の授業は市による必修科目ではないらしく、PTAの予算でまかなっていました。
なので、PTAへの寄付のお願いの文書が何回も来て、
「寄付が少ないと音楽、体育、美術の授業はなくなってしまいます。」
と書かれていました。
また、一家族100ドル程度の寄付をお願いしたいと書かれていました。

音楽

音楽の授業は低学年は合唱、高学年になると合唱と楽器の演奏になりますが、日本でおなじみのリコーダーの練習はないようでした。
高学年までいなかったため、楽器の演奏については詳しく分からないのですが、上の学年の子は、学校にある木琴の演奏をしたと言っていました。

体育

体育の授業があるのは高学年のみで、低学年は毎日休み時間に校庭をランニングしていました。
授業がある場合も体操服に着替えるのではなく、普段着のままです。

美術

美術の時間は、日本のように写生はせず、動物の形の焼き物を作ったり、有名な作品の模写をしたりしていました。

 

マサチューセッツの小学校の場合

マサチューセッツで通っている小学校は音楽、体育、美術共に市による必修科目らしく、PTAへの寄付のお願いもそれほど盛んではありません。
教育予算がたっぷりあるのだなぁ、と思わされます。

音楽

音楽の授業は低学年は合唱、3年生は合唱とリコーダー、4年生からは合唱と好きな楽器を選んで指導を受けます。
そしてこの楽器というのが、え、こんなの小学校のうちからやるの…?!という楽器なのです。

バイオリン、チェロ、ビオラ、ストリングベース、トランペット、クラリネット、フルート、トロンボーン、アルトサックス、木琴+小太鼓

この中から一つ選び、一年間その楽器を学びます。
小学生が音を出せるのかなぁ?と心配になりますが、どうなのでしょう…?一年後の発表会が楽しみです。
ちなみに3年生のリコーダーの発表会に行きましたが、日本だったら先生が激怒してビシビシ指導するだろうレベルでした。。

この楽器は学校にあるものを貸してくれるわけではなく、自分で用意します。
自分で用意って…!めちゃくちゃ高いんじゃないの…!?と思いますが、地域の楽器屋さんがレンタルしてくれます。
ちなみにネットで申し込むと、学校まで届けてくれます。
楽器にもよりますが、月々20ドル程度で借りられます。借りた後に買い取りも可能なようです。

授業料は楽器指導料として年150ドルかかります。家計が苦しい家庭は申請すれば免除されます。

体育

体育の授業は低学年から週2日あります。
ですが、日本のような鉄棒やとび箱、マット運動、水泳等はありません。
子どもに聞いてみると身体を使って遊ぼう!みたいな内容が多く、運動神経がない子もとても楽しそうです。
私は日本の体育の授業が辛かったので、こういう授業がいいなー!と思いました。

ちなみに日本の小学校に帰る時にマット運動やとび箱等ができないと不安だから、と子どもを放課後、ジムナスティックに通わせたお母さんから話を聞いたところ、平均台の上で回転する等、体操選手養成のような内容で、日本の体育授業的なものではなかった、ということでした。

確かに日本の学校に帰った時、かなり苦労するかもな〜、とは思います。できるだけゆるい体育の授業をしている学校を探したいな…と非体育会系な母は思っております。

あと、日本のような運動会はありません。
フィールドデイというこれまたゆるい行事があって、2〜3時間程度、色んな競技をして楽しんで、最後にアイスを食べます。平日に行われ、親も呼ばれないので、見に行ったことがありません。
でも話を聞く限り楽しそうです。

普段の授業もフィールドデイも普段着のままです。サンダルやブーツではなく、スニーカーを履いてくるように言われます。

美術

美術の時間はこちらも写生はなく、かわいいイラストを描いてくることが多く、非常にポップです。
日本だったら美術の時間にこんなイラスト描いてたら怒られるだろうな〜、という感じ。


地域によって内容は違うものの、総合的に日本に比べてゆるく、楽しそう、という感想です。
技術の向上とかはあまり気にしていないので、そこを重視する人には物足りないかなとは思います。

 

 

スクールバスより怖かった車

「スクールバス怖い」を書いた後、もっと緊張する車に遭遇したのを思い出した。

 

satsukinmnl.hatenadiary.jp

 

「トランプ」のステッカー
「ヒラリーは嘘つき」と書かれたステッカー
「銃は人を殺さない、携帯で電話してる車が人を殺す」と書かれたステッカー
が貼られている車の真後ろについてしまった。

これ、もしも私がうっかり車ぶつけたりしたら、銃を持って降りてくるかなぁ。
いや銃は人を殺さないらしいから、殺されることはないだろう。
でも「銃が人を殺したんじゃない、スマホ見て車ぶつけてきたこいつが、自分を殺したんだ!」とか理論展開してくるかも…。

とかぐるぐる考えてしまった。
まぁ何事もなかったんですが。

 でもドキドキした…!

スクールバス怖い

運転中、会うと緊張する車。
例えばベンツのような高級車、
黒塗りのスモークがはってある車、
パトカー、、、
色々あるが、今、私が一番緊張する車は、スクールバスだ。

アメリカではスクールバスが止まってバスの上の赤いランプが点滅している時は、子どもたちが乗り降りしているため後続車のみならず、対向車も止まらなければならない。
これは免許の筆記試験にも出る事柄だ。

免許を取って数年経ったある日のこと。
私が運転する対向車線にスクールバスが赤いランプを点滅させて止まっていた。
スクールバス=止まる、は頭の中にインプットされていた。
が、後続車は止まるけど、対向車は一旦停止して安全を確認したら動いていいんだっけ…?と頭の中が混乱。
バックミラーを見ると後ろに車がずらーっ。
後ろにどんどん車が増えていく緊張に耐えられず、ゆっくり車を動かし始めたとたん、
ブオオオオーーーーッッッ!!!
とすごい勢いでクラクションを鳴らされた。
心臓が縮こまった。

それ以来、私の中で道で会うと緊張する車ナンバーワンはスクールバスになっている。
後ろについてしまった時もドキドキするが、普通に道を走っていても対向車線にスクールバスがいないかどうか気になって仕方がない。
黄色いあいつも気になるが、時々普通の銀色のバンなのにスクールバスになってるやつもいて気が抜けない。

 

アメリカンネーム

同じチューターに英語を指導してもらうことになった私とJさんのアジア人2人。
Jさんは「こんにちはJです。」と言った。
しかし、その後詳しく自己紹介しあうと、「名前は〇〇 〇〇です。」といかにも中国らしい、発音の難しそうな名前を名乗った。
「あれ、Jって名乗っていなかったっけ??」と思ったら、
「そして私のアメリカンネームはJです。」と続けて言った。

 

アメリカンネーム??
初めてその言葉を聞いた私は、頭の周りが疑問符だらけになった。

 

後で調べたら、アメリカンネームとはアメリカで呼ばれるための名前のことで、自分で勝手につけていいらしい…!

 

私の名前も何回も聞き返されるし、正確に呼んでもらえることが少ない。
特にスタバなんかで名前を聞かれた時は、だいたい微妙に間違った名前をコップに書かれている。

 

いつも正確に名前を覚えてもらえない、呼んでもらえない、と悩んでないで、さっさと「私はSofiaです。」とか堂々と名乗っちゃえばいいんだ。

 

名前を自分でつけていいなんて新鮮で、「名前は親からもらったもの、一生変えられないもの」という固定概念をぶっ飛ばされた。

英語を習って20年、初めて指摘されたこと

今日はenglishとtheの発音が違うと指摘された。
英語を習って20年以上、今まで誰もそんなこと指摘してくれなかった。
結構ショック。

英語が聞き取れないことはあっても、こちらが話した英語が全然通じないということはなかったので、そこそこ発音はできてるのだと思っていた。
でも、それはもう大人だし、アジア人だし、発音を指摘しなくてもまぁ意味はある程度取れるからいいか、と思われてただけなのね。

lとthの発音がこれほど難しいとは。
theは私の言い方だとdaに聞こえるとのことだった。
thもlも舌と歯の位置が重要で、意識しないとできない。

新しいチューターはネイティヴスピーカーで、私とJさんというアジア人2人に対して教えてくれることになった。
Jさんは「発音を厳しくチェックしてほしい」という希望で、それで初めてビシビシ指導してもらえた。
Jさんが一緒じゃなかったら、私の発音はずっとスルーされていただろうから、助かった。
これから1年、厳しく発音をチェックしてもらおうと思う。