「採用基準」を読んで思い出した恐ろしい研修
久しぶりにビジネス書を読みたくなって、「採用基準」を読んでいた。
- 作者: 伊賀泰代
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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その中で「うわ、これ、覚えがある…。」と思ったのが「保守的な大企業で劣化する人」というコラム。
思い出したのは、私が以前勤めていた会社の研修での出来事。
ケーススタディを解く場面があった。
上司役の講師に向かって意見を出す時に、私が解決法を提案して言われた言葉が衝撃的だった。
「よく考えて提案できるのは素晴らしい。しかし、上司を言い負かしてしまうのはよくない。
ここは学校の教室ではないのだから、いい提案をして言い負かしたほうが勝ちではないのだ。上司にも逃げ場を作ってあげるのが良い。」
私は別に「あなたの考えは間違っている!」とか頭ごなしに否定したわけではない。
ただ上司役に反対されたので、提案した方法のメリットと今の方法のデメリットを詳しく説明しただけだった。
意味分からんことを言う人がいるもんだなー、と思ったのだが、もしかしたらそれが日本の企業の一般的な考えなのかもしれない。
ケーススタディを解く場を用意しながら、上司の顔を立てることを教える。
そんな研修受けてたら、そりゃ考える気も議論する気もなくなって劣化するわ…。思い出したらぞっとした。