かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

アメリカ現地校の小学3年生が読んでいる本

在米3年、小3の長女ですが、さすがに以前書いたような絵本では物足りなくなってきました。

 

satsukinmnl.hatenadiary.jp

 

しかし何を読めばいいのか、いまいち分からない。

そこで実際に教室へ行って、置いてある本を見てきました。

アメリカ現地校の小3の教室に置かれている本を紹介します。

 

 A to Z Mysteries

A to Z Mysteries: The Absent Author (A Stepping Stone Book(TM))

A to Z Mysteries: The Absent Author (A Stepping Stone Book(TM))

 

 

Magic Tree House

Magic Tree House Volumes 1-4 Boxed Set

Magic Tree House Volumes 1-4 Boxed Set

 

 うちの子も大好き、多読にもおすすめされることが多いMagic Tree House

まじめで慎重な8歳の兄ジャックと、自由で好奇心旺盛な7歳の妹アニーが本を通じて異世界へ冒険しに行くお話です。

日本語版も出ているのでご存じの方も多いと思います。

学校を通じてScholasticで買うととても安かったので、うちでは思わず全49巻セットを買ってしまいました。

 

Bailey School Kids

Vampires Don't Wear Polka Dots (Bailey School Kids)

Vampires Don't Wear Polka Dots (Bailey School Kids)

 

 

Magic School Bus

 このシリーズは先生のお勧めみたいで、冬休みの前に一人一冊ずつMagic School Busの本をもらいました。

 

The Magic School Bus on the Ocean Floor

The Magic School Bus on the Ocean Floor

 

 

Junie B Jones

 

Junie B. Jones and the Stupid Smelly Bus (Junie B. Jones #1)

Junie B. Jones and the Stupid Smelly Bus (Junie B. Jones #1)

 

 

Martha Speaks

 長女は学校ではこれがお気に入りでよく読んでいるようです。

アルファベットスープを食べたらしゃべれるようになった犬のお話。

アニメも放送されていて、よく見ています。

Martha Speaks: A Pup's Tale (Chapter Book)

Martha Speaks: A Pup's Tale (Chapter Book)

 

 

 Horrible Harry

 

Horrible Harry and the Dungeon

Horrible Harry and the Dungeon

 

 

 The Littles

www.scholastic.com

 

Dr.Seussの本

 出た、Dr.Seuss。

ほんとにアメリカの子どもが読む定番の本なんだなぁと思います。

つかえつっかえではなく、すらすら読めるようになった今、音読をしてもらうとそのリズムがとても楽しいです。

The Cat in the Hat

The Cat in the Hat

 

 

Arnold Lobelの本

 がまくんとカエル君でおなじみ、Arnold Lobel。

日本でも小2の国語の教科書に載っていました。

このくらいの子供たちが読む友情物語としてふさわしいということなのでしょう。

でも大人の私も大好きです!!

The Frog and Toad Collection (I Can Read Books) (3 Volume Set)

The Frog and Toad Collection (I Can Read Books) (3 Volume Set)

 

 

Cyntia Rylantの本

 

Poppleton

Poppleton

 

 

 

以上が、教室においてある本でした。

私が知らない本もたくさんあって、次に読む本に困ったらこの中から選べばいいんだな、と思いました。

シリーズものは、はまればどんどん何冊も読むのでいいですね。

同じような内容に飽きてきたら、また別のシリーズを探すという感じで今のところ読んでいます。

 

 

その他、長女がうちで読んでいる本はこちらです。

Rainbow Magic

 日本語版も出ているレインボーマジック

女の子に大人気のようで、公共の図書館でも、マジックツリーハウスとレインボーマジックは別コーナーができています。

Rainbow Magic: Books 1-7

Rainbow Magic: Books 1-7

 

 

Magic Kitten

 表紙がかわいい!中の挿絵もかわいい!と言って読んでいます。

なんだか読んでいる本、マジックばかりですね。

そういうお年頃なのでしょうか。

A Summer Spell #1 (Magic Kitten)

A Summer Spell #1 (Magic Kitten)

 

 

 

日本語補習校〜目的の異なる子供たちが共に学ぶ難しさ

「学力の経済学」を読み始めた。

本の中に「習熟度別学級」の話が出てきたので、日本語補習校について気になっていたことを書いてみる。

日本語補習校では、普段は海外の現地校に通っている子たちが週に1回、日本語で教育を受けることができる。

週に1回3時間という限られた時間なので、国語と算数のみを日本の教科書に沿って教わる。
補習校に通っている子供たちは大きく2通りに分けることができる。
一つは永住組、もう一つは駐在組。

永住組は現地に永住予定で、日本で今後暮らす予定はない。
お父さんは現地の人、お母さんは日本人という家庭がほとんどで、家の中で話すときは英語、もしくはお母さんと話すときは日本語にするようにしている、けれど英語のほうが話しやすくて結局英語中心になっているということも多い。
補習校に通う目的は、「お母さんの母語である日本語の読み書きが子どももできるようになってほしい」ということが多く、日本語は第二言語の位置づけだ。

駐在組の多くはお父さんの仕事の関係で現地の滞在は数年で、今後は日本で暮らす予定。
家の中は日本語で、補習校に通う目的は、日本に帰国したときに学年相当の学力がついていること。

このように通う目的の違う子供たちが一緒に授業を受けることが果たしていいことなのか。
小学校低学年はなんとかうまくいっているように見えた。
自分とは違う環境の子と一緒に過ごすことも双方にいい影響があると思えた。
しかし、段々と漢字が難しくなってくる小3になってくると、どちらにも辛いのではないかと感じることが多くなってきた。
学年相当の漢字を読むことが難しく、漢字にルビを全部書いてあげないと教科書を読むことが難しい子と、日本の大都市の公立小学校レベルを求める子が同じ教室で同じ授業を受ける。
先生も目的の違う子供たち相手に、3時間で日本の1週間分の内容を教えなければならず、大変そうだ。


結果、小学校高学年になると辛くて補習校を辞めてしまう永住組の子が多いそうだ。
だからといって駐在組が求めている日本の学年相当の学力をつけることができているかというと、そこまでは達していないのが現実だろう。
結局どちらを求めるにしても中途半端になってしまっている。
永住組はせっかく日本語を身に着けようと思っても、読めるのはひらがなカタカナ易しい漢字どまりでドロップアウト、駐在組は週一回補習校に通うプラス通信教育をやらせないと日本に帰った時に困る、というのが現状だろう。

現地校のように日本語が母語でない子にはESLの先生がついて特別授業を行う、もしくは授業中にサポートをする等の形にしたほうがよいのではないか、そこまでの予算が割けないのであれば、小3以上は習熟度別の導入が望ましいと思う。
ひらがな、カタカナ、漢字の習得をして、日本語での読み書きをできるようにするクラスと、さらに文章読解や作文、日本の学年相当の算数に力を入れるクラスがあれば双方共に目指すものが手に入れられるのではないだろうか。

ちなみに我が家は現地校の授業についていくのがまずは大事、と日本語は補習校のみにしていたらこれは結構やばいかも、、と気づいて、とりあえず今年の夏休みは漢字の復習と読書強化の予定である。
小4からは通信教育やらせないとまずいかな、作文も全く学年相当といえない感じである。
日本を3年離れて気を抜くとこうなるのねー、という悪い見本みたいになっている。。

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 

携帯の待ち受けに写っているもの

突然ですが、携帯の待ち受け、何が写っていますか?

私の携帯の待ち受けが子どもの写真になっていることは、まれにある。けれど、奥田民生である率が高い。

なぜなら、携帯の待ち受けというものは、日々の業務を離れて、自分の心がほっと一息つけるものが選ばれることが多いからである。

ふにゃっとしたおじさんの顔に、私は大変癒される。
そこに子どもの写真があって癒されますか?
まあ癒されないこともない。
だが、日々追いまくられている業務(=育児)から心を解き放てますか?いいえ、解き放てません。

なので、携帯の待ち受けを子どもの写真にしてる人は、よっぽど心から子どもが大好きで「子どもといるといつも元気が出るよ!」という器の大きい人か、「子どもの寝顔かわいいですよね〜」みたいな子どもと日常触れ合っていない人、な気がする。

私の観測範囲では、子どもの写真を待ち受けにしている人は、「平日は家に帰っても風呂に入って寝るだけ」という会社人間の男親に多い。
飲み会で「かわいいでしょ〜」って待ち受け画面を見せている。
子どもの世話をすることはきっと自分の業務範囲外なんだろう。

待ち受けを子どもの写真にするということは、待ち受けを部下の写真にしているようなもの。
どんなに仕事好きで部下の育成に情熱を注いでいても、待ち受けにはしたくない、という人がほとんどじゃないだろうか。
携帯見る時くらい、日常業務から離れたいよ〜、と思うだろう。
私もまさにその境地である。

自分に責任のない、ただただ見てるだけでにやにやしてしまうもの、それを人は携帯待ち受けにするのである。

月を超えろ

月を超えろ


↑こんな民生はさすがに待ち受けにしないのである。
PUFFYが撮った写真とかが一番気が抜けてふにゃっとした顔をしてることが多いので、いいのである。


追記
その後、アンケート取ってみたら、お子さんの写真を待ち受けにしてる育児主担当の方、めっちゃいた…。
そうか、そうなんだ…。
今、下の子がイヤイヤ期だから辛いんだろうか、私。




ほぼ日 篠田さんと川崎貴子さんの対談が、すごくいい。

この記事。

ninoya.co.jp

名言がたくさんありすぎて真夜中に引用ツイートしまくってしまいました。

篠田:赤ん坊って当たり前ですが、予見のしようがないんですよ(笑)。(略)たとえるなら「大自然」ですよね。

大自然。台風とか地震とか人間の力ではどうにもならないこと。人間はただ大自然に翻弄されるしかないのである。

篠田:それこそ最初は仕事も子育ても何もかもすべてやろうとして、闇雲に徹夜して、起きられなくなって、大失敗もしました。

私は「子育てしながら全日勤務もしたい。フェスにもライブにも行きたい、友達との旅行にも行きたい、お酒も飲みたい、それがみんな私なんだもの!今までの私を捨てたくない!!」って第一子出産後思ってて、今見るとあほか!って感じなんだが。

これからの自分=今までの自分+育児としか思えなくて、人には時間的、体力的、気力的限界があるということに思いがいたりませんでした。若かったな…。
そしてものすごく怖かったんだと思う、子どもが生まれたことで変わっちゃう自分が。

篠田:同級生や前職での同期がどんどん出世していくわけですよ。出遅れた! という焦燥感もめちゃくちゃありましたね。

ぎゅーー、思い出す。。育休中に送られてくる月報を見ながら、もうこんなに進んじゃってる、同期にも置いてかれる、どうしよう…!って焦ってた。

篠田:でも、自分の考えが少しずつクリアになった結果、私は出世して部下や予算が増えても嬉しくないし、実は昇進することは求めていないんじゃないか、と気づいていったんです。

そう言い切れるようになったのは退職してからだったな。
でも私が言っても負け犬の遠吠えにしか聞こえないだろうし、これだから女子は向上心がなくて困るんだ、と言われるだろうけど、MBA取ってスーパーエリート道進んで「俺らのあこがれ」ほぼ日に就職した篠田さんが言うと、すごい説得力。
なにしろ、前職場の職場内初対面の人との挨拶は「○○さんは何年入社?あー、××君と同期かー。」というのがお決まりのパターンで、同期と比べられるのが当たり前だったから、「出世して部下や予算が増えても嬉しくないし、実は昇進することは求めていない」なんて言ったり考えたりできる環境じゃなかった。

手に入れられないからそういって自分をなぐさめてるんですよね、かわいそうな人、ってなる。

でもでも、本当はそういう価値観もあり、でしょ??

って今なら言える。


篠田:実際は仕事の量を調整しているのはいつも私です。自分で勝手に “調整すべきなのは私”と思ってやっている。で、そう思ってしまっている自分にもまた腹が立って、自分の中でグルグルしているわけですが。
篠田:キャリアがスローダウンすることに関して、すごく葛藤があったのは正直な気持ちです。そんなにスッキリした話ではなく、受け止めるのに5、6年かかっているんですよ。
川崎:篠田さんが5、6年悩んでここまできたというのは、ほかの方にとっても励みになると思います。悩んで、自分の頭で考えて選択する、その葛藤は絶対に無駄じゃないんだよ、と。

なんか第一子産んでからこの方ずっと葛藤だらけだったから、泣けてきた。
それで、「夫と話し合って夫と私の仕事の調整を半々にすることにより、解決しました!!」「理解のある素敵なご主人ですね~」みたいな流れじゃないのもリアル。
たぶん、その葛藤って小さくはなっても終わらないと思う。

話し合いで万事解決!!みたいなそんなことってなかなかない。

篠田:こうやって振り返ってみると、本当に仕事だけに没頭するなんていう贅沢ができるのは、20代だけだったかもしれませんね。

うん、あれは贅沢な時間でした。。

そして子供が巣立ち、両親の介護に追われているうちに自分の定年が来るのでしょう。
それが生きるってことなんでしょう。
そのくらいの重さを受け止められるのが大人なのかもしれない。
そんなこと言ったって男は今も仕事だけに没頭してるじゃん…!!っていうのはあるけれども。
でもじゃあそれをあなた望みますか?って言ったら、やっぱり私は望まない。
子育てせず、親の介護せず、仕事に邁進、出世が大事!とは思えない。
人生=仕事+趣味という時期は過ぎた、終わってしまった、と言わざるを得ない。

―葛藤から抜ける上で、キーとなった考え方とかはありますでしょうか?
篠田:「自分で決めた」という感覚ですね。
川崎:私も「人のせいにしない人生」が、ありとあらゆる決断の際の判断基準です。

いい言葉。

なんとなく、篠田さんは順風満帆な人生歩んできました!!って見えることが多いから、こういうリアルな話が読めてよかった。
力が出ます。
私も自分で自分の道を決めていきます。

小学低学年に読み聞かせした本

「絵本から文字中心の本に移行するには、読み聞かせがおすすめです」と日本語補習校の先生から助言をいただいたため、最初の内は子どもの選んだ本を読み聞かせしていました。
その内、1人でも本を読むようになったのですが、簡単な読みやすいものばかり読んでいるので、少し歯ごたえのある本を読み聞かせるようにしました。

読んだ本はこちら。

シャーロットのおくりもの

シャーロットのおくりもの

シャーロットのおくりもの


これは現地校の先生から英語版と日本語版をいただきました。
英語でも日本語でも本人が読むのはまだ難しそうだったので、読み聞かせしました。
これを小3が1人で読めるのが普通なのだろうか…アメリカの小学生、すごいな。。
英語版はいずれ自分で読んでもらいたい。(母には無理…すまん…。)

楽しいムーミン一家


子どもがムーミンのアニメにはまっている時期があったのでちょうどいいと思い、読み聞かせ。
ムーミンのセリフは私が読む!」等、子どもも楽しそうに参加していました。
青い鳥文庫は小学生によさそうな本がたくさんあるので、いつか自分で読めるようになってほしいなぁ…。
また、ムーミンシリーズも英語版があるので、興味があったら自分で読めるようになっておくれ…。

北極のムーシカミーシカ

「これは自分で読めるんじゃないの?」と聞いたのですが、結構ドキドキする怖い場面があるので、「自分1人で読むのは無理ー!お母さんと一緒じゃないと…」とのことでした。
他の生き物を食べないと生きていけない、というお話や、親子が離ればなれになってしまうかもしれない…!という場面も出てくるので、安心できる環境で読み聞かせがちょうどよかったみたいです。

さて、次は何読もう??

アメリカマクドナルドでの「男の子向け」「女の子向け」おもちゃ

アメリカのマクドナルドでハッピーミール(ハッピーセット)を頼むたびに違和感を感じる。
おもちゃを選ぶ時、「男の子か、女の子か?」を言うのだ。
例えば男の子はポケモン、女の子はハローキティ、のように性別によって渡されるおもちゃが決まっている。
一度、娘がポケモンのおもちゃが欲しいと言ったので、「男の子用を。」と頼んだのだが、私と一緒にいる娘を見て、自動的に女の子用のおもちゃを渡されたこともあった。
ポケモンに変えてほしいんですけど。」と言って替えてもらったが。

日本に比べて男女の区別をしないようにしてるように見えるアメリカで、このハッピーミールおもちゃの男女分けはかなりモヤモヤする。
女の子がポケモンやスーパーヒーロー好きでもいいし、男の子がキティやお人形が好きでもいいと思うのだけど。
男の子向けおもちゃ、女の子向けおもちゃ、という概念がまだアメリカでも生きてるのだなー、とがっかりする。
できれば「ポケモンですか?キティですか?」と言うように変えてもらいたいなぁ、と思う。
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ハッピーミール女の子向けおもちゃ、マイリトルポニー

「採用基準」を読んで思い出した恐ろしい研修

久しぶりにビジネス書を読みたくなって、「採用基準」を読んでいた。

採用基準

採用基準



その中で「うわ、これ、覚えがある…。」と思ったのが「保守的な大企業で劣化する人」というコラム。

思い出したのは、私が以前勤めていた会社の研修での出来事。
ケーススタディを解く場面があった。
上司役の講師に向かって意見を出す時に、私が解決法を提案して言われた言葉が衝撃的だった。
「よく考えて提案できるのは素晴らしい。しかし、上司を言い負かしてしまうのはよくない。
ここは学校の教室ではないのだから、いい提案をして言い負かしたほうが勝ちではないのだ。上司にも逃げ場を作ってあげるのが良い。」

私は別に「あなたの考えは間違っている!」とか頭ごなしに否定したわけではない。
ただ上司役に反対されたので、提案した方法のメリットと今の方法のデメリットを詳しく説明しただけだった。
意味分からんことを言う人がいるもんだなー、と思ったのだが、もしかしたらそれが日本の企業の一般的な考えなのかもしれない。

ケーススタディを解く場を用意しながら、上司の顔を立てることを教える。
そんな研修受けてたら、そりゃ考える気も議論する気もなくなって劣化するわ…。思い出したらぞっとした。