かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

今の状態でベストな働き方

細々と在宅で仕事をするようになってきた。
今はこれがベストなバランスだと思っている。

総合職正社員で働き続けながら子供を育てないといけない、ここで辞めたら子持ち女性が再就職なんかできっこない、という謎の思い込みからも解放された。

女性も男性並みに働く時代!と女子校や親から言われて、その通りだ!と思ってすくすく育ち、残業土日出勤当たり前!と思ってガンガン働き、同じような考え方の人と結婚した。
けれど子供が生まれ夫が海外赴任になり…となってくると、総合職正社員同士の共働きは無理になってくる。

こんな好待遇なところ、子持ち女性が二度と再就職できないわよ、かじりついてでも細々とでもいいからここで働き続けなさい、と言われたこともあったし、その通りだ、もうここで辞めたら私の仕事人生終わりだ、と思ったこともあった。
でもまぁそんなこともなかった。

子どもが小学校やプリスクールに行ってる間、集中して仕事をする。
向いてるかどうかはよく分からないけど、この仕事好きだなぁ、と思う。
前の仕事も、向いてるかどうかはよく分からないけど、好きな仕事だったので、私は仕事に恵まれてるのだと思う。
もしくは、仕事すること自体が好きで、苦手じゃない。

それに比べると、掃除や料理やおもてなしや人の顔と名前を覚えることは苦手なので、そういう面が多い専業主婦は息も詰まるししんどかった。
あとちょっと余裕が出てきて時間を持て余し気味だった。

意欲の冷却、家事労働ハラスメント、全部はまっていて笑ってしまう。
それに怒りを感じていた時期もあったし、諦めて楽しく過ごしたほうがいいのではと思った時期もあった。
しかし異国で、夫は月の半分出張でいなくて、子供の車での送り迎え必須で、子供留守番禁止という今の状態で、これはベストだと思えるバランスだ。
怒るべき、戦うべき、もっと頑張るべき、なのかもしれないし、諦めて状況を受け入れて、結局割りを食うのは女だけで男は自分の思い通りに全てを手に入れられて不公平、なのかもしれない。
それも頭の片隅に残しながらも、辿り着いた今の状態を楽しんでいる。

そして「今の状態」ではこれがベストというだけで、状況が変わればベストな選択はまた変わるのだろう。
子どもの成長、夫の勤務地、その他様々な要因で変わる環境に合わせて働き方も変えていく、それもいいじゃないか、と今は思っている。