諦める、許されない、から選択できるへ。
女性は生きていく中で何かしら「諦める」ことが多くなっていく。
仕事を取るなら子どもを諦め、
子どもを取るなら趣味を諦め、
夫と同居を取るなら仕事を諦め、
という風に。
もちろん、両立は可能なのだが、全てを同時期に100%手に入れることは難しいと言わざるを得ない。
それに引き換え、男性は、全てを手に入れられるように見える。
自分が家事や育児をしなくても、結婚も子どもも手に入れられることが多いし、仕事も諦めずに済む。
それがうらやましくて仕方がなくて、悔しくて、男女平等と聞いていたのは嘘だ、と憤っていた。
しかし、男性は仕事を諦めること、中断することが許されない、という別の重荷も背負っているのだろう。
私は、男性のように結婚も子どもも諦めず、ずっと仕事ができることを目指していたけれど、それもなんだか違うな、と思いだしている。
女性も男性もある時期は仕事を休んだり緩めたりして、育児に注力するような選択ができて、新卒から定年まで働き続けて疲弊しなくてすむようなゆるい選択ができるといい、と思うようになってきた。
それが性差によってではなく、自分の意思や夫婦の話し合いによって選択や交代が簡単にできるようになるといい。
これが「育休世代のジレンマ」でいうところの、意欲の「冷却」ってやつか、と思ったりもするけれど、仕事だけが人生の全てではない。
また仕事をしたくなったり、できるようになったら、お休みしてた人も仕事に戻れる、というゆるい働き方を目指したい。