かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

帰国子女、帰国してから小学校に馴染めた?勉強は?(前編)

帰国子女(になる予定)の子がいるご家庭で一番心配なのは、「帰国した後、子どもが学校に馴染めるか、勉強についていけるか」だと思います。

 

帰国して3ヶ月経ったので、ここで一例として我が家の長女(小5)のことを書いておきたいと思います。

 

【学校生活】

まずは小学校で使う様々な言葉が分からない。

「通学路」「校門」(校門が理解できた後も、正門で集合ね!と言われてもどの門が正門かが分からない)「昇降口」等々…。

これは海外で説明してもよく分からないと思うので、実際に日本で覚えてもらうしかないかな。毎年体験授業とか受けてるとすんなり分かるのかもしれませんね。

学校用語じゃなくても「歩道橋」とかも最初は分からなかったみたい。

 

それから高学年なら当然知ってるために先生がわざわざ言わないこともある。

例えば朝、黒板に書いてあること(明日の時間割とか持ち物とかの重要事項)は、連絡帳に書き写して家に持って帰る、とか。

これを知らなかった長女は、黒板に何か書いてあるけどなんだろう?とそのままスルーして帰ってきて、「時間割は?」「まだもらってない」「じゃあまだ授業始まらないのかもね」という会話をして、ランドセルと筆記用具だけ持っていったところ…がっつり平常授業でした!ということがありました。

周りの友達に教科書を見せてもらったり、先生にコピーしてもらったりして、なんとかしのいだそうです。

こういう時、頭ごなしに叱る先生じゃなくてよかった…。そうされたらもう学校に行きたくなくなっていたと思うので。

「大丈夫!大丈夫!なんとかなる!」というのが口癖の先生で、かなり助かっています。

 

【国語】

苦手な漢字は苦手なまま…。

しかし、漢字テスト毎に90点以下は再試をするとのことで、かなり力がついてきたようです。

本の学校のこういうきめ細かさ、有り難い…!

補習校では各家庭で求めるものが違うし、時間が限られているので、ここまではできません。

 

【算数】

正直、補習校と現地校の授業をしっかり受けていれば大丈夫そうでした。

ただ、コンパスを使って図を描くことは、慣れていないと時間がかかりすぎてテストの時間中に終わらなかった…と言っていたことがありました。

現地校ではやらないので、ちょっと練習しておいたほうがいいかもしれません。

 

【社会】

これまでアメリカ50州の州都やアメリカの歴史を学んでいたのに、突然日本の産業や地理を学ぶためかなり戸惑うようです。

先生が授業中に「これ知ってる?」と軽く雑談的に問いかけるものも、「なんの話か分からなかった」と言っていました。

「どこか都道府県に行ったことある?そこで何をした?」という授業のとっかかりとなる問いかけにも、かろうじて祖父母の住む場所を答えられたようですが、保育園時代に行った北海道や沖縄のことなどはすっかり忘れているようでした…。

とりあえず圧倒的に足りない知識や経験を埋めるため、小学生新聞を取って毎日読むようにしています。

 

【理科】

「現地校でもやったようなことをやっている」と言っていました。

それでも日本にしかいない生物や、器具の日本語の名称にはちょっと苦労してるかな。

でも、あー、あれのことかー、と頭の中で繋がっているので、社会よりだいぶましなようです。

 

「補習校では天才でも、帰国したら一番下。」とかよく聞いていましたが、「そりゃそうでしょ、当然でしょ」と思ってたので、まぁ予想通り、というか正直思ってた以上にすんなり馴染めたのでびっくりしています。

 

「高学年女子はグループが固まっていて途中で入るのは難しい」とかも聞きますが、クラス替えがあったばかりというタイミングもあり、何人か親しい子もできたようですし、ほっとしています。

意外と着ているTシャツのキャラクターの話で盛り上がったり、ささいなきっかけで話が弾むことがあるみたいです。

 

次回は主要4教科以外の話を書いてみたいと思います。