かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

アメリカのハロウィン

 

アメリカでハロウィンを経験するのも5回目だ。
小学校低学年まではほとんどの女の子がプリンセスの仮装なのに、高学年になるほど魔女になっていくのを見るのも感慨深い。✳︎

 

アメリカのハロウィンで謎なのは、
アメリカの親御さんはテレビや映画で血が出てくるのをかなり気にするのに、
(子どもの友達で「『千と千尋の神隠し』は血が出てくるから」とお母さんが見せてくれなかった、というアメリカの子がいる)
ハロウィンはグロくて怖くて、教育上いいのか??というところ。

家の前の庭がお墓になっていて、血だらけの腕が地面から生えているとか、
ベランダにガイコツと大きい黒い蜘蛛を飾って大音量で怖い音楽流してるとか、
普通にあるし、
血だらけの人がハロウィン当日はたくさん歩いてる。

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ベランダからガイコツがのぞいていて、スピーカーから怖い音楽流してるお部屋。怖い…

 

子どもが小さい時は、ハロウィンに免疫がないのもあり、薬屋のハロウィングッズ売り場を歩くのも怖がって大変だった。

日本とアメリカの「教育上よくない」という基準は全然違うんだろう。
それが、ただ日本より厳しいだけではないので、不思議に感じる。

小学校でのハロウィンの仮装は、血禁止、武器禁止、そしてなぜかクラウン(ピエロ)禁止だった。
なぜクラウン禁止なのかは私には分からない…けど、そういう怖い映画があるのだろうか…?

また、アメリカらしいなぁと思うのは、「仮装をしてくるのは任意です。仮装パーティーに参加したくない人は事前に担任に連絡してください。別のアクティビティを用意します。」と書いてあったところ。

これは、遠足でもビデオ鑑賞でも必ず書かれていて、実際にご家庭の考えにより、参加しない子もいる。

 
ハロウィンの夜はそれぞれの家が様々な趣向をこらして仮装した人々を迎え入れる。
怖いホーンテッドハウス(怖すぎて小学校低学年は入れないレベル)、焚き火をしてマシュマロを焼かせてくれる家、ガレージで映画を見せてくれる家、熱いアップルサイダー(スパイス入りのりんごジュース)を配ってくれる家。

ハロウィンで有名な通りにある一軒家は、毎年それぞれの家の役割が決まっているらしく、それを知らずに引っ越してきた家族が「あなたの家はポップコーンハウスだから」と言われて、千人以上にポップコーンを配らなくてはいけなかった、という話も聞いた。

これを聞いた私は震え上がり、「一軒家を買う時はハロウィンに何らかの役割がないかどうか確認すること」と心のメモ帳に記入した。アメリカで一軒家、買わないけど。

 
ハロウィンの日は学校から宿題が出ない。
子どもたちはみんな夜トリックオアトリートで出歩くから。
前に通っていた学校は、さらにハロウィンの次の日は学校がお休みだった。
ほんとにアメリカではハロウィンは一大イベントなのだ。
ここから11月のサンクスギビング、12月のホリデー、とイベントが続き、あっという間に今年が終わってしまう。
そして新年1月は2日から普通授業開始。それがアメリカである。

 

✳︎10/31追記

2017年の小学校高学年の仮装を見たけれど、今年は魔女が少なかった。

その代わり、それぞれ思い思いの格好をしていてほんとに楽しかった。

ピザ、スタバの飲み物、タコス、m&ms、バナナ、ゴリラ、ゴーストバスターズ、レディガガ、ヒッピー、ヒップホップスター、ガイコツ、忍者、ハンドスピナー…等々。

反対に、幼稚園は安定のエルサだらけだった。