かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

洋書の難易度、レベルについて その2


「洋書の難易度、レベルについて その1」を読んで、おやっと思われた方がいらっしゃるだろうか。

 

satsukinmnl.hatenadiary.jp

 

「その1」の最初に載せた写真は、The Magic Tree House 29巻の裏表紙である。

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Scholastic のページを見てみると、この本は、
Grade level equipmentが3.1、
Lexile Measureが420、
DRAが24、
Guided ReadingがMである。

これを「その1」の学年別レベルに照らし合わせると、
Grade level equipmentでは3年生、
Lexile Measureでは1〜2年生、
DRAとGuided Readingでは2〜4年生向けに入る。

うーん、ものさしによって結構対象学年にばらつきが出る。

さらに、うちの長女がこの本と同時期に読んでいた本を見てみよう。

Magic Animal Friendsの11巻

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Grade level equipmentが3、
Lexile Measureが610、
DRAが38、
Guided ReadingがPである。

これを学年別レベルに照らし合わせてみると、
Grade level equipmentでは3年生、
Lexile Measureでは2〜3年生、
DRAとGuided Readingでは3〜4年生向けに入る。

こちらもなかなかばらつきがあり、どのものさしを使って本を選んだり、読書レベルを測ればいいのか迷ってしまう。

ただし、2冊を比べると、Grade level equipment以外のものさしでは、Magic Animal Friendsのほうが難易度が高くなっている。

では、中身を実際に見てみたい。
こちらがThe Magic Tree House

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こちらがMagic Animal Friends。

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…ぱっと見はThe Magic Tree Houseのほうが難しそうなのだが、そうでもないのだろうか。単語の難易度が違うのかな…。
ちなみに長女に聞いてみたら、「どっちも同じくらいの難しさだと思うよ?」とのことだった。

ということで、本につけられているレベルはある程度、本を選んだり読書レベルを測る役に立つけれど、あまり絶対視もできないのかな、というのが今回の私の結論だった。

現地校に行き始めた時は、このレベルの本が読めるようになった、とか、まだこのレベルだ、とか気にしたが、レベルよりはその子が読んで楽しい内容かどうかというほうが、読みやすさを左右するようだ。