かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

ライフプラン通り生きることは幸せなのか?

会社宛にメールを書きながら、自分がこんな人生を歩むことになるなんて誰が予想できただろうか、と思う。
理系に進んだのも、苦手な英語と社会科を勉強しなくてすむ、という意識があった。
就職先が決まった時も、日本国内を中心とした事業内容だから、もう英語は使わなくていいんだな、とほっとしたのを覚えている。
なのに今、英語が使えなければ生きていけない場所で暮らしている。

私の大学生の時のライフプランはこうだった。
1.定年まで働ける会社に入る。
2.一人暮らしする。
3.独身のまま、仕事を定年まで続ける。もちろん日本国内で。

その内1.と2.までは予想通りできた。あとは働き続けるだけ。

これまで割と自分一人で決めて自分一人でやりたいようにやってきたので、今後もそうなんだろうな、という漠然とした予想と、私には恋愛の才能はなさそうだから結婚はしないんだろうな、という淡々としたあきらめがあった。

「結婚と育児はコスパが悪い」論の人ではないけれど、結婚して幸せになった人というのを周りで見たことがなかったし、子供嫌いだった。
赤毛のアン」シリーズに未亡人になりたい子というのがでてきて、未亡人は結婚を一度はしてるから文句も言われないし、夫もいなくて気楽に一人暮らしできる、と言っていたのを読んで、ああ未亡人いいよねー、とか同感していた。中学生の時点で。

なのに、自分にはないものを持った人に惹かれ、英語のできる人と結婚してしまった。
それからというもの、予想しなかったことばかり。
夫の好きなラテンな国に旅行に行ったり、(私は北欧みたいな静かな場所が好き。)子供を2人産んだり、夫が海外赴任したり、それについて行ったり、いつの間にかそのまま3年目に突入してたり。
予想しろと言ったって予想できないことばかり。

予想していた自分の人生と実際を比べてどうか、と言ったら、そりゃもう実際の方が何倍もしんどくて、何倍も楽しかった!!

そして、自分の苦手なものは回避して生きていけばなんとかなる、と信じていたのは間違いだったことを知った。
英語は必要だわ、子供の宿題にアメリカの歴史が出てくるわ(日本の歴史も分からないのに、アメリカの歴史なんて知ってる訳がない…!)、車の運転も必須だし、社交やおもてなしが苦手なのに子供のプレイデートはしなきゃいけないし。
逃げてもきっちり後で補習授業受けなきゃいけない感じ。
だったらもう逃げないでなんとか受け入れるしかない。

とにかくぐいぐい自分の器を広げる必要がある。
狭いところで安全なところで自分の予想範囲で生きようとしていた私の幼さは、大人になるにつれ通用しなくなった。
でもそれは意外と楽しいこともある。

ま、もし無理だなと思ったら帰国すればいいしね。くらいの気楽な気持ちで、これからも不得意分野(と自分が思い込んでるだけかもしれない)や予想もしなかったことに取り組んでいきます。