かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

夫婦の立場と不公平感

共働きの時、私の心の中は不公平感が占めていた。

他の人が前泊している国内出張に、私だけ始発列車で行き、保育園のお迎えまでに間に合うように帰ってくる。
(独身の同僚に、「前泊しなかったんですか?あ、宿泊費浮かしたいから?」としょーもないことを言われ、さらに疲労。)
夫は海外に一週間出張。
あー、夫はホテルで一人でのびのび寝てるんだなー、と思う。
私も一人でのびのびベッドで眠ってみたいな、と思う。

夫は着実に昇進。
私はもちろんヒラのまま。

しかし、私は夫と年齢差があり、結婚当初も職位の違いがあったので、まぁこの年齢だったらその位には昇進するよね、
英語できるから海外出張もあるよね、私は英語できないしね、
というあきらめが渋々ついた。

これが同期との結婚だったら…と思うとぞっとする。
不公平感と嫉妬で大変な思いをしただろうと想像がつく。


専業主婦となった今。
夫が月の半分出張でいなかろうと、昇進しようと、私は不公平感に震えないし、嫉妬でどうしようもなくなったりしない。
私の心は凪いでいる。
のびのびやりたいように仕事したり、昇進したりということは、自分とは関係のない、他人事になったから。


身近にいる人が同じような立場だと、自分と比べて辛くなる。不公平だと憤りたくなる。
でも、自分とは別世界の人だと、どうでもよくなる。

心の平和を考えると、共働きでイライラするよりも、働く担当と家事育児担当に分かれたほうがうまく行くのかもしれない。


…でもそれを最適解とは呼びたくない。