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かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

「女子をこじらせて」雨宮まみ著 を読んで

 

 
という大変失礼な質問に、(著書を読んだことないのに質問するという図々しさ!!)雨宮さんから「女子をこじらせて」をお勧めしてもらったので、その日のうちにKindleをポチっとした。
 
こじらせる方向や種類が違うけど、元?こじらせ女子としては、うんうんうんうん!!となりながら読んだ。
 
私も「ロッキンオンジャパン」読んでたなー、「CUT」「H」「BUZZ」も読んでたな、「音楽と人」も読んでた。
いわゆる青春時代と呼ばれるのだろうけど最高に暗く、しかし楽しかった時代を思い出した。
 
GrapevineTRICERATOPSくるりのライブとか、渋谷のHMVまでラジオ出演を一緒に見に行ったあの子は今頃何をしてるんだろう?
というかいつの間にか会わなくなっちゃったけど、なんでだっけ?
 
雨宮さんは大学に入って周りのおしゃれな人達に合わせて自分が好きでもない映画や音楽の話を合わせるのに必死だったと書いていたけど、私にはそんな話できる人、大学にいなかった。
理系学部にそんな人いなかった!!むしろ、「東京の人っておしゃれなのかと思ってたけど、全然そんなことないね。」って福岡出身女子に言われた!!
もしかしたらいたのかもしれないけど、そんな人きっとおしゃれすぎて、私とは接点なかったと思う。というか私はほぼ誰とも接点なかった。ぐおおーー……。
 
「ぴあ」見て渋谷の単館系映画館行っておしゃれな小難しい映画を見たり、「PARTY7」見に行ったら座れなくて、階段に座布団で見たっけ、あんなに人気のある映画、はじめてだった。
「ダンサーインザダーク」は何回か映画館に行って満席で入れてもらえず、何回目かでやっと見れたんだった、身体ががたがた震えて立ち上がれなかった。
シネマライズで対談付き映画見て浅野忠信に握手してもらった!ってあの映画はいったいなんだったっけ…?
 
野田地図の前売りが全然取れなくて、シアターコクーン行って当日券に並んで立ち見で見たっけ、コクーンシートの後ろの立ち見席は舞台の半分しか見えなかった!
オケピ!」の当日券に電話して運良く取れて青山劇場に見に行ったな〜。
全部一人で!!
とか渋谷を生息地域としていたころのことを色々思い出しちゃったよ。
 
 
そして私は今、結婚して2人の子持ちでアメリカにいたりする。
あの頃、私から一番遠かった専業主婦になってたりする。
目眩がする。
あの頃の私の予想では、私は定年まで働いて一人暮らしのはずだった。
あの頃とほぼ何も私の中身は変わってないのに、取り巻く環境だけがどんどん変化してる。
ちなみに今、車の中で聞く音楽は、くるり奥田民生チャットモンチースピッツフジファブリックというそうそうたるロッキンオンジャパンの守護神(←民生)やベテラン、中堅どころであり、その中に突然童謡や「アナと雪の女王」がかかったりする状況である。
 
学会発表一週間前なのに何考えてんだあいつ、と言われながら、民生ひとり股旅@広島球場に行った11年前。(しかも一緒に行ってくれる人がいなくて母と一緒に行ったんだった!!)
そしてアメリカから、民生ひとり股旅@マツダスタジアムを見に行くべきか、とすごく悩んでいる今。
大して変わってない、本当に変わってない。
なのに「わたし、たみお見たくない」という子どもと、「民生見に行きなよ!」となぜか焚きつける夫と、「子ども2人夫に託して2泊4日でアメリカから行くのか?無理じゃね?」とびびる私がいる。
思いのままぴょーーん!と飛び出せてたあの頃が懐かしい。
 
でもきっと今もぴょーーん!と飛び出せるはず。色々重たいものが載ってるけど。
 
 
最後に感想みたいなものをちょこっと。
 
自分は 、まだ何も人生というものを生きていない 、自分の思った通りに行動してちゃんと恥をかくこともせず 、もしかしたら自分でもまだ知らない才能がどこかに眠っていて誰かがそれを見つけてくれるかもしれないなんて都合のいい夢みたいなことばかり考え 、自分の生身の姿をどこかに置いて 、まっすぐ力を試すことすらしていない 。自分はまだ一度も世界に直接触れてはいないんだ 、と思いました 。
 
と雨宮さんは書くけど、雨宮さんはそれまでも私には想像つかないほどに体当たりでこの世界に向き合っていて、その凄さ、強さに震えた。
私はまだ、色々言い訳を重ねて、世界に直接触れてない気がする。
まだまだ「もしかしたら自分でもまだ知らない才能がどこかに眠っていて誰かがそれを見つけてくれるかもしれないなんて都合のいい夢みたいなことばかり考え」てる気がする。
 
 
自由が欲しいと 、心から思いました 。何を言っても 、書いてもよい自由 。自分自身を女から無理に切り離すのでも女だけを前面に押し出すわけでもなく 、女であることも含めて自分なのだとはっきり言える 、自分の文章を書く自由 。そんな自由は 、なかったわけじゃない 。いつでもそこにあったのに 、ただ私が 「何か言われて非難される 」ことが怖くてつかみ取れなかっただけでした 。
 
 
おこがましいけどそんな文章をいつか私も書けるようになりたい。「都合のいい夢みたいなこと」で終わらせないで。
 

 

女子をこじらせて (幻冬舎文庫)

女子をこじらせて (幻冬舎文庫)