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かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

Build-A-Bear Workshopが売っているモノ

せっかくアメリカにいるので、アメリカならではのことも書いてみたいと思います。
 
Build-A-Bear Workshop というぬいぐるみ屋さんがあります。
 
屋号はbearですが、クマ以外にもたくさんのぬいぐるみを売っています。
クマ、サル、キティ、マイリトルポニー等々。
さらにぬいぐるみ用の洋服、靴、ローラースケート等小物類も豊富で、それらを組み合わせることにより、自分のオリジナルのぬいぐるみが作れます。
ぬいぐるみ自体は25ドル程度なのですが、この洋服や小物類を色々買っているとぬいぐるみ本体以上のお金をいつの間にか使ってしまう、ということで我が家で恐れられているお店です。
 
ただしこのぬいぐるみ屋さん、ただぬいぐるみや小物を売っているだけではありません。
私がすごいと思ったのは、そのぬいぐるみを作るところから参加できること。
まさにお店の名前どおり、Build a bear workshopが売りなのです。
 
まずは、どのぬいぐるみにするか決めます。
今回は映画「ヒックとドラゴン」の主人公の相棒ドラゴン、トゥースにしました。
 
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トゥースのぬいぐるみ
 
綿を詰める前のぬいぐるみと、ぬいぐるみに入れるハートチップを持っていくと、まずはぬいぐるみをどのような性格にするか画面で入力できます。
今回は頭のいいドラゴンなので、brave、strong、smartにしました。
 
次にそのぬいぐるみとハートチップを、綿を詰める機械に持っていきます。
ハートチップにキスをしたら、ぬいぐるみの中に綿と一緒に詰めてもらいます。
この綿を入れるのはお店の人が上手にやってくれますが、綿が出てくる機械を足で押してね、と言われます。
(この時足で機械を押しながら、どんどんぬいぐるみの形ができていくところを子どもがどきどきした顔で見つめているのは、何回見てもいい顔だなぁと思います。)
また、今回、トゥースのぬいぐるみはheart beatを入れてもらえるキャンペーン中ということで、押すとドクンドクンと振動するハートの機械も一緒に入れてもらいました。
 
お店の人にきれいに背中を縫い合わせてもらい、ぬいぐるみが出来上がったら、ぬいぐるみについているバーコードをスキャンして、ぬいぐるみの名前をつけます。
 
レジに持っていくとぬいぐるみを小屋型の箱に入れてくれて、写真のような出生証明書をつけてくれます。
(日本式にトゥースという名前にしていますが、英語での正式名称はToothlessですね。)
 
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小屋型の箱。トゥースが穴からチラッとのぞいています。
 
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出生証明書。
日付、名前、身長、体重、目の色、肌の色、持ち主の名前が書かれています。
 
 
これ、子どもや恋人の誕生日プレゼントとか、カップルの初デートとか、結婚記念日に一緒に買いに行ったらめちゃくちゃ嬉しくないですか?
日付が入った証明書ももらえるし、ぬいぐるみを一緒に作った思い出も残ります。
 
お店に人が途切れないのは、自分だけのぬいぐるみを作れるというこのお店でしかできない経験ができるからだと思います。
 
ちなみに、Build-A-Bear Workshop では誕生パーティーもできますし、夏休み中のサマーキャンプの遠足に組み込まれているのもよく見ます。
それもただぬいぐるみを買うのではなく、ぬいぐるみを作る経験ができるからだと考えられます。
 
そして、この「ぬいぐるみを作る経験」こそがちきりんさんが著書『マーケット感覚を身につけよう』の中で書かれていた「価値のある売れるモノ 」なのだなぁ、と思います。
 
ぬいぐるみという物ではなく、ぬいぐるみを自分が作っていく、その体験を売っているのだということです。
 
ちなみにアメリカでは人気のこのお店、日本にもあるそうですが、縮小傾向のようです。
何故でしょう…?
 
日本人はシャイなため、ぬいぐるみを作る過程でハートにキスをするとか恥ずかしいから。
忙しい人が多く、ぬいぐるみを買うのにそんなに時間をかけられないから。
とか色々考えてみたのですが、私がたぶんこれだ、と思いついた理由は、これです。
 
ずばり、「ぬいぐるみがかわいくないから。」
 
マイリトルポニーや、ドラゴンのぬいぐるみはかわいいのですが、肝心の売れ筋のクマのぬいぐるみが、日本の「かわいい」とはちょっと違うんですよね…。
私が店頭で見かけたくまのぬいぐるみの柄はバットマン柄とか、レインボー柄とか、ある意味非常にアメリカっぽいのです。
高度にかわいいものがあふれている日本ではなかなか難しいのかなぁ、と思います。
 
でもぬいぐるみを作る経験はとても楽しいので、興味がある方はぜひお店に足を運んでみてください。