かぼちゃねこ日記

アメリカから見えるもの。考えたこと。

夫婦別姓について旧姓使用してる人が考えてみた

私は仕事上では結婚後も旧姓を使用
しています。
 
その経験から夫婦別姓について
考えてみたいと思います。
 
 
まず、どうして私が仕事上では旧姓
を使用し続けたのか。
 
第一に、学生時代の研究内容と
結婚時の仕事内容には繋がりがあったため、
それが途切れてしまうのを避けたかったから。
 
例えば論文引用の場合は
通常文中では名字しか書かれません。
(例: 荒井(1973)によれば
「あの子の命はひこうき雲」である。)
その為、名字を変えると今までの実績や
仕事が分かりにくくなってしまいます。
 
 
第二に、会社のメールアドレスが
名字を使用したものだったので、
結婚や離婚の度にメアドを変える
のが不便だったこと。
 
(ちなみに新姓にしても
メアドは変えないという選択肢も
あったのですが、
これだと名前とメアドが一致しない
というまた違う不便が考えられました。)
 
 
第三に仕事相手に結婚や離婚したことを
説明しなければいけないことに
心理的な抵抗があったこと。
(ええ、結婚前から離婚のことも
頭にありました、常に。)
特に相手は社内の人だった為、
「あの人って⚪︎⚪︎さんの奥さん
なんだって」
「あの人って⚪︎⚪︎さんの元奥さん
なんだって」(つらい…)
とか言われるのは極力避けたかったのです。
私はそういう噂話がとにかく苦手なので、
そういう可能性からはダッシュで逃げ出したい。
社内の関係者や知り合いには報告しましたが、
今も私が誰の奥さんなのか
知らない人は多いと思います。
 
結果、ものすごく気が楽です!!
 
 
 
しかし、その反面、旧姓使用には
予想しなかった不便もありました。
 
 
仕事では旧姓使用でも、
戸籍上は新姓になった私。
給与の振込先である銀行口座を始めとして
財形貯蓄、健康保険、生命保険、
年金、税金、労働組合まで戸籍名にする必要がありました。
 
そしてこれらの書類も会社では
たくさん取扱います。
 
手元に来る書類を、
これは旧姓なのか新姓なのか判断し、
記名したり判子を押したりするのですが、
(判子は常に2個持ってることが必要。)
この小さな判断を積み重ねるのが
地味にストレスだった…。
 
また、例えば保育園に提出する書類として
勤務証明書が必要なのですが、
これは旧姓で書かれていたため、
仕事では旧姓を使用している旨、
説明をする必要がありました。
 
 
これが夫婦別姓だったらどうでしょう。
 
結婚しても名字を変えない一方
(今は多分男性が多い)と同じく、
結婚離婚を仕事上で報告する必要もない、
新姓への変更に必要な煩雑な手続きもない、
各書類も旧姓か新姓か判断する必要もありません。
…便利!!
 
という訳で私は夫婦別姓を選択できることに賛成です。
 
 

 

 

 

ひこうき雲

ひこうき雲

 

 

 

 

 
荒井さん位の超有名人だったら
名字変えても支障はないのかもしれないけど、
でも今だったら結婚しても
名前変えなかったんじゃないかなー、なんて。